2月4日、タアン民族解放軍(TNLA)は、シャン州北部のラショー郡区ジャヤン村民兵キャンプで新兵として徴用され、軍事訓練を受けていたタアン(パラウン)族の127名のメンバーを救出した。徴用されたタアン民族は、ジャヤン村、マンカウン村、ナムモ村等の出身で、学齢期の若者を含む8歳から17歳までの少年20名、女性15名、その他成人92名の合計127名である。
TNLAは、ジャヤン民兵として徴用された子供たちの両親が彼らの行政当局に助けを求めて苦情を訴えたと明らかにした。この2か月間、救出したタアン族の人々は、ジャヤン軍隊によって民兵として徴用されていたが、最近、民兵の訓練中にTNLA軍がその地域を急襲して救出した。
別の住民が匿名で語ったところによると、TNLA軍が民兵キャンプに侵入した日に、応援にやってきた国軍部隊がヘリコプターから攻撃してきた。この戦闘のため、マンカウン村や近隣の村の100人以上の住民が近くの村や水田に避難を強いられたと語った。
その日、TNLA側が彼らを救出に行ったとき、国軍が上空から30回にわたって発砲したとTNLA軍は語っている。また、TNLA軍がキャンプに侵入する際、ジャヤン民兵の家族の子供や妊婦を含む50人近くの村人を人間の盾にして入ったため、民兵は発砲してこなかったと述べた。マトゥーノ氏が率いるカウンカー民兵は、1991年にKIA(カチン独立軍)から分離し、国軍と和平を結んだ。
2020年には、数十億ドル相当の各種の麻薬がカウンカー地域で押収され、その後一部の指導者が拘束され、2020年3月以降、カウンカー民兵は解散した。現在、解散した9つのカウンカー民兵部隊のうち、カウンカー人民民兵はマンペイン民兵に変更され、マンチェー、ジャヤン、マイリー、パウンサイ(2)民兵グループは依然として存在している。
ジャヤン村には約600棟の家屋があり、そのうち約200棟にカチン族が暮らしている。ジャヤン民兵は1991年に結成され、それ以来民兵に新しいメンバーを求めていると地元住民は述べた。兵役中の人々の中には、タアン(パラウン)族の役人もいると言われる。
ラショー郡区マイヨー地区内のジャヤン村を含むいくつかの村では、TNLA軍とコカン族のミャンマー民族民主同盟(MNDAA)、アラカン軍(AA)がしばしば共同作戦を行っている。また、TNLA軍と国軍及びその民兵グループとの衝突が頻繁に発生する場所でもある。