クーデターによる国家統治評議会は1月31日、NDSC会議を招集し、軍事指導者はミンスウェ大統領代行に、ミャンマーは依然として非常事態下にあると報告した。クーデター首謀者は、この2年間のミャンマーの状況を説明した。
軍の指導者は、連邦議会代表委員会(CRPH)、国民統一政府(NUG)、および人民防衛軍(PDF)がテロ活動を行っており、これらのグループのために国が未だ正常な状態に戻っていないと非難した。2021年2月1日の朝、国会開会前に、軍は文民政府の指導者を拘束し、クーデターを実行した。SACは、クーデター2周年となる明日2月1日、NDSC会議の決議を発表すると述べた。
軍が起草した2008年憲法によると、国は最長2年間しか緊急事態を宣言することができず、2周年の日に国防安全保障理事会(NDSC)に政権を返上しなければならない。しかし、一部の元軍将校が、クーデター発生後2年が経過する数か月前に、国が引き続き異常な状態にある場合は、非常事態宣言を延長すると予告していた。
政治アナリストによると、2008年憲法の規定に関わりなく、国軍指導者は権力を放棄することはなく、別の形で権力を保持し続けるだろう。国軍側と戦っている、NUGを含む民族武装革命グループは、国軍は選挙で選ばれた文民政府を不法に転覆させ、クーデター以降、自らが制定した憲法に違反して反逆罪を犯したと見なしている。
しかも、2008年憲法はクーデター後、すでに無効であると発表されている。クーデター後、軍の指導者はNDSCで会議を招集し、軍が指名したミンスウェ大統領代行を暫定大統領に任命し、非常事態を宣言した。
今年8月に総選挙が予定されてはいるが、国民の抵抗が激しいため、選挙を実施できるかどうか不確実な状況である。選挙が実施できない場合は、以前のような軍事政権に後戻りする可能性もないとは言えない。
写真:国軍/参考資料:PPS