ザガイン地方域の村に国軍が侵入し仏教寺院などに放火
2023年1月6日、国軍部隊が上記3つの村に侵入し、放火等の蛮行を働いた。パウンカター村では65棟の家屋が全焼、ベンガー村では2棟、チャウピュータイ村では仏教寺院を含め、約100棟の家屋が全焼する被害を受けた。
カチン独立軍（KIA）、第1旅団と第5旅団管轄区で国軍と衝突
カチン独立軍（KIA）の情報部が7日付けで発表した情報に拠ると、第1旅団第10連隊管区の、スワンプラボンとマリーアンの間で、カチン独立軍と国軍部隊が衝突し、1時間以上にわたって交戦が行われた。 この交戦で国軍側に負傷者が出たとKIAでは発表している。国軍側からは何も発表されていない。 一方、1月6日正午頃、ミッチナー北部地区軍事作戦本部からチーブウェ方面に移動してきた国軍の20台の軍車両が第5旅団第3連隊管轄区域を通過した際に地雷が爆破し、装備品や食料を積んだ軍車両2台が大破して、死傷者が出たと模様だという。
マグウェ地方域で30メガワットの太陽光発電所が完成
マグウェ地方域プウェンピュー郡区で30メガワットの太陽光発電所が完成したと、在ミャンマー中国大使館が発表した。 パワーチャイナリソーシス社が投資して建設されたもので、ナショナル・グリッドへの接続と送電の成功を祝うイベントが1月5日に行われた。 チェン・ハイ中国大使は、この度、中国企業がミャンマーで電力事業に参入し、ミャンマー中部地方のマグウェ地方域における電力不足解消や地域の発展に貢献できることをうれしく思うと述べた。 国軍側のタウンハン電力大臣は、現在中国企業がミャンマーの太陽光発電事業に従事し、年間6000万キロワットの供給に成功したことは、地域発展への大きな貢献であると述べた。
KNDFが軍事情報レポートを発表
2023年1月1日、カレンニー国民防衛隊（KNDF）が、2022年の1年間の軍事情報レポートを発表した。発表によると、KNDFの隊員65名が戦死したという。 KNDFでは、戦死者全員を勇者として称え、また、独裁政権を打倒し、連邦民主主義国の建設に向けて戦いを続ける決意を表明した。 KNDFとカレンニー連合軍の合同部隊が国軍と衝突した回数は341回に上り、国軍の負傷者は93名、戦死者は797名に達した。KNDFが国軍から奪った銃は33丁、重砲７門。捕虜11名を拘束した。 国軍はカヤー州で150回にわたって空襲を行い、地上からも多数の砲弾を放った。これによりカヤー州の一般住民13名が死亡、64名が負傷した。駐留中の国軍から7名がKNDF側に投降した。 戦死したKNDF部隊の隊員KNDFが拘束した国軍捕虜と武器弾薬
国軍部隊がザガイン地方域セッカン村に放火
国軍部隊が2023年1月6日、セッカン村に侵入し、放火して11棟を全焼させた。セッカン村はチン族が居住する村で、ほとんどの住民がキリスト教徒である。 教会の牧師が連行されたまま、連絡が取れず、現在どこにいるのかもわかっていない。 国軍は自衛のため随時無差別に砲弾を放つ。国軍が侵入した夜、国軍が放ったその砲弾の破片が村の男性住民に当たり、男性は負傷を負った。
チン州タンタラン郡区タンタラン市を、国軍が4回にわたって空爆
2023年1月5日午後3時、タンタラン市から約10マイル離れた地方防衛隊の所在地にかけて、国軍が4回にわたって戦闘機からの空爆を行った。そのうち2回は、爆弾がタンタラン市内に投下され、市内の数棟の家屋が破壊された。チンの防衛隊に被害は出なかった。 最近、チン人民防衛隊（CDF）がドローンを使って、タンタラン市内に駐留中の国軍キャンプを攻撃したことがあり、これに対する報復として空爆が行われたとみられる。タンタラン市内には国軍第266、第222歩兵部隊が駐留している。部隊の人員は合わせて約80名で、数人の警察官も駐留している。タンタラン市郊外には、チン国民軍（CNA）とチン人民防衛隊（CDF）のキャンプがあり、国軍と対峙している状況で、時に両者の間で小規模の衝突が起こっている。 2021年9月18日、タンタラン市内で初の市街戦が起こり、国軍の砲撃によりタンタラン市内の19棟が被害を受けた。その際、鎮火のために訪れたキリスト教牧師が国軍部隊に射殺された。その後、タンタラン市民は、市を離れ、近くの村々やインドのミゾラン地方に逃げ込んで避難するようになった。タンタラン市内から住民が避難した後、国軍は35回にわたって放火を行い、約1300棟を全焼させた。タンタラン市は、家屋約2000棟、人口約10000人の街である。
国軍の砲撃でカヤー州デモーソウ郡区の山に避難中の女性が死亡
2023年1月3日午後7時、カヤー州デモーソウ市内に駐留中の国軍が無差別に砲弾を放ったものが、トウィーソー山避難所に着弾した。 避難所の小屋には夫婦が住んでいたが、砲弾の破片が55歳の夫人の太腿を貫通し、出血多量で死亡した。夫は無事だった。夫婦は、昼間は村に帰って農業に従事し、夕方になると避難所に戻って生活していたという。
マグウェ地方域でセイピュー地方防衛隊員8名が国軍に襲われ死亡
2023年1月4日、マグウェ地方域セイピュー郡区チュンチャウン村付近で、待ち伏せしていた国軍部隊がセイピュー地方防衛隊を急襲し、セイピュー地方防衛隊の隊員8名が死亡した。 死亡したのは、男性隊員4名、女性隊員4名で、セイピュー地方防衛隊のスポークスマンが語ったところによると、夕方6時頃、19名のセイピュー地方防衛隊隊員がバイクで地域の見回りを行っていると、待ち伏せしていた約30人の国軍部隊が道路の両側から現れ、攻撃してきた。 地方防衛隊側は、手作りの単発式ショットガンしかなく、リーダーが拳銃1丁を所持しているだけだった。リーダーが拳銃を撃って、隊員が逃げるのを援護しようとしたが、力及ばず、8人が国軍側の銃弾を受けて死亡した。その他9名が負傷したほか、2名が拘束された。 国軍のテレグラムサイトには、防衛隊から没収した手作りの武器やバイク等の写真が掲載されている。
3回目の燃焼
ザガイン地方域ディペイン郡区イントウェ村2023年1月3日午前、ザガイン地方域を廻っている国軍が、ディペイン郡区イントウェ村に侵入し、放火等の蛮行を働いた。国軍のこの村への侵入はこれで3回目になる。1回目は、2022年4月で、このときは14棟の家屋が焼失した。2022年12月30日が2回目で、その際は約50棟が焼失した。3回目の今回は、村の住民は避難した後だったので、人的被害はなかった。 ディペインブラザーフッドというグループの発表によると、ディペイン郡区全域で約4500棟の家屋が焼失したという。
ミャンマー民族民主同盟軍（MNDAA）の卒業式で武器の授与式
2022年1月に設立されたMNDAA第611旅団1周年セレモニーが、MNDAAの支配地で行われ、士官、兵士等1228名が出席したとMNDAAが発表した。 1周年記念とともに、訓練を修了した新兵に武器を授与するセレモニーも行われた。MNDAAは、この1年間で急成長した。今後も独裁政権打倒と民主主義の勝利のために全力を尽くすことを宣言した。 シャン州のタアン民族解放軍（TNLA）の支配地では、TNLAの士官候補生と訓練兵の卒業式が行われ、幹部、卒業生など165名が出席した。